最後の更新が8月末でした。更新のない間も来てくださった方、本当にありがとうございます…!!!涙
久々にイラストページ更新しました。素敵なアンソロに寄稿させていただいたり使ってもらったイラストを2枚アップしたのでよかったら見てやってください💐
夏〜秋のお出かけ日記は後日…
web拍手押してくださった方もありがとうございます〜!
>かわわなカブミスでました♡〜の方
お時間だいぶあいてしまいすみません…!ハッピーになっていただけて嬉しい〜!!ぱちぱちありがとうございます♡
タイトルの通りですが観ました。果てしなきスカーレットを、IMAXで…
以下ネタバレありの感想と、個人的な細田作品への所感です。パンフは読んでません
怒るほどつまらなくはなかったし、普通に観てはいられる感じでした。もっと観るに耐えない映画は世の中にたくさんあると思う。人に勧めたいかと言われると………くらいの温度感です
●果てスカの感想
終盤直前までこの映画は実はオンラインゲームの世界で、スカーレットが重課金アバター・聖が無課金アバターなんじゃないかと疑いながら観てました。なので聖のことは「うっかり対人戦ゲームに参加しちゃったけどルールをよく分かってないから争いを止めようとか言ってるのかな」と思ってたし、例のミュージカルシーンで聖が張り付いたような笑顔でカクカクダンスしてるのも「やっぱり無課金だから服が地味でエモートや表情のバリエーションが少ないんだ…!」と確信したりしてた。違った。途中何度か出てくる竜もタイミングよく現れては悪そうなやつを消してくれるから、運営による違反者の永久BANを表現してるのかと思った。なのでツッコミ所や説明不足なところは「ゲームの世界なのかもしれない…」「ファイト・クラブみたいに実はこの変な描写が伏線なのかもしれない…」で受け流せていたところが多く、おかげでそこまでストレスを感じずに観てたのかもしれない(気付いていないだけかもしれないけど、伏線回収されたところは特に無かった)
気がかりだった3Dアニメパートのルックは案外すぐ慣れるし、スカーレットの殺陣は観ていて盛り上がる。群衆のシーンといい一流の人が集まってすごい技術でやってるんだろうな~とは想像できる仕上がりなんだけど、素人目にはどうしても「実写映画のCGでこういうのは観たことがあるな…」以上は超えられず、意図的なのだろうけど一昔前のCGのように見えてしまうところもあって物語に没入しきれませんでした。これは自分の3DCGアニメーション感度が低いのもあるかもしれない。2Dアニメーションのパートはとても良かった
死者の世界を恐ろしくも美しく描きたかったのは伝わるけど、画面が意外とずっと小綺麗な仕上がりで、スカーレットの狂気もそこまで鬼気迫るものを感じ取れず…この規模で公開するし、かなり制限はあったんだろうな~とは思う。竜は迫力があってよかった
広大な大地も多国籍の人々も画面の隅々まで埋め尽くす群衆もたくさん見せてくれるし、生きるとは…愛とは……と壮大なテーマも掲げてくれているんだけど、話運びも画角もキャラがスカーレット周辺の知り合いばかり追ってることが多いせいか、あまり世界を広く感じられないのも勿体なく感じました
ミュージカルパートはそのものよりも(良くも悪くも予告に出てる以上のことは起きないので)導入となる聖の歌の唐突さとその曲が現代でヒットしてるという説得力が無さすぎることがかなりノイズでした。「ロボット・ドリームズ」でのセプテンバーみたいな、古いけどある程度みんながよく知ってる既存のヒットソングの方が感情移入できたんじゃ…と思ってたらエンドロールで挿入歌もED曲も細田守の作詞だということが分かってウケてしまった。色々事情はあるんだろうけど、もうとにかく全部自分で生み出したいモードに入ってるんだ…!そうなるとよく言われている「脚本家を別の人にした方がいいんじゃないか」も、実際それをやったとしても状況は好転するのだろうか…と思ってしまいました
できる限り自分から湧き出るイマジネーションに基づいてものづくりをするというのはロマンがあるし挑戦すること自体がすごいけど、大作映画をやるには時間やお金が足りてなさそうな印象がある。3~4年に1本って大変なんだろうな…
過剰な演出をしすぎない品の良い映画作りをしたいのだろうなと思う反面、スカーレットの唐突な「恥ずかしい…」とか…なんか…もうちょっとなんとか(入れるとしてもせめて自然に)できたんじゃないか!?と感じるところもあり、この辺のバランス感覚は不思議でした
●自分の「守…どうして…」に対する所感
雨雪以降の細田作品は観てなかったんだけど、ここ最近果てスカ公開きっかけに未視聴作品を追う中で「最近の作品をあまり面白いと思えないのはなぜだろう…」「自分は何を面白いと思ってるんだろう…」(生きるとは…愛とは…)と考えてました。自分もものづくりをしていて、分野は違えど「自分が良いと思っているものを、他人にちゃんと伝わる形にできているのか」という不安を常に抱いているので…
私は細田作品のエモーショナルだけど大袈裟にやりすぎない演出のクールさが好きで、「オマツリ男爵」終盤のお茶の間海賊団の娘と父親の対話シーンは観るたびに泣いてます(父親の目から涙が溢れそうになるけど溢れさせない、このときの仕草や表情の微細なニュアンスが本当に素晴らしい…!!)
でもここ最近の作品はそういう作品全体で「大袈裟にやりすぎない」が加速してて、自分は物足りなさや分かりづらさを感じているのかな~と思いました。果てスカであれだけ不殺を唱えていた聖がサクッと人を殺してしまうシーンも、後々の展開で「自分が死者の国に来たきっかけを思い出す動機+もう自分がかつての自分ではないことの表れなのかな」となんとなく想像できるんだけど(後半は明言されてないのでほんとに想像)流石に説明不足だと思う。聖の信念が揺らぐ重要な場面なのに、聖もスカーレットもあんま動揺してなさそうで不可解だし。ここに限らずもっと分かりやすいお芝居を入れた方がいいんじゃ…と感じる場面は以前より増えました。でも同時に「そこは全部口で説明するんだ」みたいなところも増えたのはかなり謎。ハムレットをよく知っていれば理解できたのかな
脚本についても最近の作品は雑だと言われているけど、これも結構色んな人が言ってるけど雑さは昔から割とそうだった気がします。サマーウォーズは好きだけどツッコミ所は多いと思う(ババアの電話など)
でも強引な盛り上げ方やかっこいい画作り・メインキャラクターに感情移入させるような繊細な演出が魅力的で、ついつい引っ張られてしまう。私は登場人物の行いが間違っていたりストーリーに矛盾があっても、話や画面が面白くなっていればいいと思ってるし、なんなら細田作品はその強引さと繊細さの振り幅が好きでした。間違ってるのに面白いことが成立してしまう、自分にとってのフィクションの醍醐味が詰まってたから…
そうなると近年の細田作品はその辺がオミットされているので、そりゃ自分には合わないよな〜と腑に落ちました。私はかつての細田作品の「お話に粗はあるけど、それを振り払うくらい強引且つクールに楽しませてくれるところ」が好きだったけど、それはもう本人が作りたいものではないのだと思う。直球で飾り気のない、骨太な作品をやりたいんだろうな
ここまで読んでくれた方がいたとしたら伝えたいことはただ一つ、「ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島」はめちゃくちゃ面白いです。
公開当時の楽しげなCMとのギャップや果てスカきっかけか、最近は特に悪評が目立っているので…この作品大好きな人がいるよ〜とインターネットの片隅に残そうと思いました。確かにジブリからハウル監督を降板された個人的な恨みつらみを人気シリーズ映画にここまでぶつけるなよとは思うし、麦わらの海賊団が好きな人はキツいだろうな~と感じるところも多々あるので、批判派の方の言ってることに対しては「めっちゃ分かる…」になる。ただその結果全力で「仲間」への怒りや悲しみが溢れていて、それを乗り越えるルフィが本当に格好良くて。個人的にかなり大好きな一本です。楽しいところも怖いところも全体を通して演出がクールで素晴らしいし、画もずっと最高。オリキャラも魅力的だしラストも本当に気持ちの良い終わり方で…タイトルが出るまでの冒頭2分ちょいで既に私の好きな細田守演出が詰まっているので、興味ある方はよかったらそこだけでもぜひ観てみてください。今ならアマプラで観られる!
「昔は好きだったのにな~」よりは「あの時のあの作品が好きなんだよな~」という気持ちでいたいですね